お気付きの方も多いかと思いますが、TK-2971BLの原型となったモデルはSINGERの29Kシリーズです。
1910年代に初めて製造され、世界中の方に愛されてきたモデルです。近所の靴屋さんに、年季の入った29Kがあります。古いのでメンテナンスが本当に大変とのことですが、今でも現役とは素敵ですね。
TK-2971シリーズも、29Kと基本構造はほぼ同じで、互換性のある部品も多々あります。全くおなじですか?というご質問を頂きましたが、異なる点もあります。
TAKING社が初めて八方ミシンを製造して以来40年余ですが、時代のニーズに合わせて、少しずつその姿を変え、改良されてきました。大きな違いは、ステッチ幅です。
SINGERのミシンは、ステッチ幅が≒3~7mmまでの調整が可能なのに対し、当店のミシンは≒1~5.5mmの幅調整ができるようになっています。当時の技術では、3ミリ以下というのは、難しかったようです。
改良はあれど、100年以上もほぼ同じ姿で受け継がれてきたというのは、なんにせよすごいですね。