先日、手動革漉き機 ”Schärffix” のメーカーであるシュミット社の社長ご夫妻が来日されました。東京に注ぐ初夏の日差しも気持ちよく、2日間のご滞在中は晴天に恵まれました。
久しぶりの再会ということもあり、和やかな雰囲気の中、会議が行われました。会議は長時間に及びましたが、時の経つのも忘れるほど活発な意見交換が行われ、充実したひと時となりました。
シュミット社はドイツ大手製本機械会社なので、大型の精密製本機械をメインに取り扱っています。Schärffixは小さな手動機械ですが、大型機械同様の精緻さと技術が注がれています。
それこそネジの一本に至るまで、こだわって製造されており、Schärffixについて熱く語る社長の姿に、ドイツのモノづくりに対する情熱が伝わってきました。
シュルシュルと革がすべるように漉かれていく、手動革漉き機の滑らかな使い心地は、このような作り手の思いに支えられているのだと改めて感じました。